毎年年始に更新されるビリングシステムの代表挨拶。今年も業績拡大のヒントが散りばめられていたので纏めたいと思います。
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地方税統一QRコード化でクレカ決済確実に
このブログでもかねてより書いてますが、2023年4月より地方税の納付書にQRコードが付くようになり、アプリ決済の認知度が高まります。
PayBアプリの強みは即時決済にあり、銀行からの直接の引き落とし(デビット)機能に加え、クレジットカードでも決済ができることにあります。
分かりやすく比較するとpaypayでも地方税をQRコードにて決済可能ですが、paypay請求書払いでは、まずチャージが必要なのと、クレジットカードで決済しようと思った時に、paypayカード(Yahooカード)でしかチャージができず決済手段が限定的なところがあり、税金関係の納付については、有名ブランドアプリの一強とはならない可能性があるとみています。
そのうえで、これまで明かされていませんでしたが、年始の代表挨拶では、地方税についてもPayBを用いたクレジットカード払いが可能になる事が示されていました。
また「口座連携する金融機関の増加も相当数見込める」とあり、「接続と稼働開始を年内に完了させ、第3~4四半期から決済件数の増加を可能」とも書かれています。
2023年度についてはストックとなる決済件数増と併せて、銀行口座接続時に得られるフロー収益(接続手数料)にも注目したいところです。
しかも第3~4四半期から決済件数の更なる増加が見込めるということは、銀行との口座接続は第1~2四半期に集中すると思われ、上期についてはフロー収益にも目が離せません。
私の勝手な妄想ですが、収益向上可能性については、上記の「あわせて読みたい」のブログに書いていますので、是非ご一読いただけますと幸いです。
ポイントは2023年 第2四半期決算時の預り金額
2023年4月より地方税(主に固定資産税と自動車税)のQR化が行われることにより、スマホ決済の認知度が自然と高まり、PayBの利用者が増え、決済件数の増加が見込まれます。
※これまでもバーコードを読み込むことで支払いは可能でした。
預り金推移をみると、2Qに預り金が集中していますが、これは5月末が支払期限の自動車税の預かり金になります。
2022年は220億円の預り金でした。2月からは国民年金の収納も始まります。
2023年6月末(2Q)はいくらまで積みあがるかー。
仮に1,000億くらいまで積みあがると、有利子負債ではありませんが自己資本比率は2~3%になるので、逆に四季報でも投資家に注目されるかもしれませんねw
水面下で進めていた越境ECに関する業容拡大の可能性
越境EC事業については、昨年より水面下で着々と進められていました。
下記は2022年(昨年)の年始の代表挨拶抜粋です。
同社は昨年ごろから越境ECに関するワンストップサービスの開発に力を入れていました。
注目ワードは「決済一元化」「ファクタリング」「ビッグデータ解析」あたりでしょうか。決済手数料だけでなく、金融やビッグデータ解析によるコンサルサービスなどへの展開は収益チャネルが広がるため期待が持てます。
次に、下記は2023年の年始の挨拶文です。
「越境ECについては、~今年前半からのスタートダッシュ」とあります。先日、中国向けのマーケティングに強い株式会社クロスシーと提携したことがニュースとなりましたが、この越境EC周辺のサービスが、今期どのくらい収益につながるか想像できていません。
ちなみに昨年はEC一元化サービスを展開する3134Hamee(ネクストエンジン)などと、セミナーを開催していました。
2月頃には決算説明資料が開示されるため、越境ECの具体的な業容拡大について、そこらで具体的に解説してほしいところです。説明なければ株主総会にでも出席して聞いてみようと思います(笑)
2021年10月の初期投資300万円。11月より毎月30万円を入金し、1,000万円になったところでストップ。グロース株中心に中長期投資を行いキャピタルゲインを狙います。