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新規投資先2社目「グラフィコ」 短期的な株価対策はあるか!?

新規投資先2社目「グラフィコ」 短期的な株価対策はあるか!?

新規投資先2社目は「グラフィコ」です。

リベルタは長期的に投資を行おうと思ったところ株価が急上昇してしまったため、一旦利確して様子を見ることにしました。現在自社株買いの期間で下値が限定的なことから、自社株買いが終わってから株価が下がるようであれば、またINしてみようと思います。優待の拡充策もいつでるか分かりませんしね。

さて、グラフィコの株価や時価総額などから見ていきたいと思います。

発行株数:935,340株
株価:2,072円
時価総額:約19.4億
浮動株比率:29.5%(四季報より)
浮動株数:275,900株

時価総額を見ると分かりますがリベルタと同じく「ザ・小型株」ですね。

同社の主力は酸素系漂白剤の「オキシクリーン」

同社の強みは、売上の過半を占める最近流行りのオキシクリーン。

色落ちしにくい酸素系の漂白剤として人気で「オキシ漬け」というワードがインスタのハッシュタグでバズるなどして、家庭に浸透してきています。

我が家にもありますし、実家に帰省して家庭用洗剤を確認したら、母も使っていました。

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23年6月期 2Q実績を見ると、売上が昨対で30%伸長しています。円安などの影響で原価高騰により営業利益はやや減益ですが、この辺りがいずれ売上の伸びとともに解消されるのではないかと考えています。

カテゴリ別に売上を見ていくと、伸びているのはハウスホールド分野で主にオキシクリーンになります。前年同期比+38.5%は凄いですね。

我が家でも継続的に購入しているので、リピート客は今後も増えるとするなら、まだまだ伸びるようにも思います。

商品ラインナップも徐々に増やしており、上記画像のように、EXシリーズの詰め替えやワイシャツのエリ専用の漂白商品を出すなど、オキシクリーンシリーズのクロスセルにも積極的になっている点にも期待です。

しかしながら、オキシクリーン一本足打法になっている点、そしてオキシクリーンは完全な自社開発商品ではなく米国メーカーの輸入代理店であるため、投資家の評価が決して高くはないのが現状ではないでしょうか。

短期的な面白さは「流通株式時価総額」にあり

同社株に目を付けたのは単純に売上の伸びだけではありません。注力しているビリングシステムへの投資もそうですが、B/Sの変化に注目し「なぜそういうお金の動きになっているか」を突き詰めるようにしています。

決算補足資料のB/Sを見たときに、まず流動資産、そのうち現預金が+10億以上増えています。負債の方を見ると固定負債が+7.75億円増となっており、長期借入にて資金調達していることが分かりました。

過去のIR見ると、銀行借入+5億、社債+5億で合計10億の調達のようです。短期借入金2億を返済するなどして、手元資金を充実させ、資金繰りを良くしています。

自己資本比率は77.6%から59.6%にダウンしていますが、健全な範囲の資金調達と思います。

棚卸資産についても15.9億から9.35億円に減っており、在庫の調整も行ったようです。売上は伸びているので、そのように判断しました。現預金は3億から15億程度に増加して、手元流動性を確保していますね。

スタンダード維持基準は「流通株式時価総額10億」 現在8.5億前後

同社は2022年9月30日に「上場維持基準に向けた適合計画書」をIRで発表しています。

2023年6月末までに流通時価総額を10億円以上にしなくてはなりません。先日、分売で経営陣の一人が市場に3万株を放出したので、流通株式はおよそ411,300株。3月6日の終値2,072円で計算すると、流通時価総額は8.52億円です。1.5億分足りず、もし更なる分売で流通時価総額を10億に乗せるには7万株以上を経営陣が放出しなくてはなりません。

残り4ヵ月しかなくやや時間がタイトです。

また、流通数が急激に増えると、浮動株が増えて、株価がだぶつきやすくなるため、さらに株価が下がる恐れもあります。これ以上の分売はないだろうと見ています。

流通時価総額の算出方法は?

上場維持基準の詳細

東証のサイトから上場維持基準の詳細を調べてみました。

「事業年度末以前3ヵ月間の最終価格の平均値」が流通株式時価総額の算出基準となるようです。

同社株でいうと411,300株が流通株式数とするなら、残りの4,5,6月で平均2,431円以上をキープしなくてはなりません。もし達成したいという気持ちがあるなら現在株価は2,072円のため、早急な対策が必要に思います。

配当?自社株買い??

株価対策を行うとしたら3~4月初旬には実施したいはずです。

個人的な予想としては物価高の流れの中で減益ではあるものの、堅調に売上は伸びていますし、今年も黒字となりそうなため、配当策が近日中に出るのではないかと考えています。

現在、配当はゼロです。

同社は季節的な要因のせいか下期は若干売上不調になるようですが、それでもトントンマイナスで着地したとしても、純利益で昨年と同じくらいの1.5億の純利益くらいはキープできそうに見えます。一株益で160円程度です。

配当性向30~40%なら、48円~64円。現在株価2,072円で見るなら配当利回りで2.3~3.0%です。

流通株式時価総額を意識すると2,431円として1.9%~2.63%となります。安心して流通株式時価総額目標を達成するなら株価3,000円(流通株式時価総額12.3億ほど)をキープしたいでしょうから、その際の配当利回り1.6~2.1%となりますね。

一株益160円としたときの配当性向30~40%だと、株価は上がるかもしれませんが、2,431円~3,000円をキープするには、利回りの点で少し難しいのかな!?とも感じます。

小型の自社株買いもあるか!?

株価をキープさせるには、自社株買いも有効に思います。要は3ヵ月2,431円以上キープすれば良いのですから、その期間だけ自社株買いを行うのも対策としてあり得ます。

1日の出来高数は少ない日で数百程度で、目立ったIRがなければ月の出来高は少なく、23年1月は1.97万株しかついていません。

先般分売を3万株行いましたが、流通株式比率は既に達成済みのため、同数を自社株買いしても良いと思います。

仮に株価2,500円で3万株取得しても7,500万円程度です。ここで資金調達10億の話に戻りますが、手元流動性はかなり確保できています。あり得なくはない株価対策には思います。

経営陣が会社のメンツを保つなら、いや自社株が安すぎると思うなら、個人的には自社株買いもあり得なくはないなと予想しました。

雑感

偶然、B/Sの動き(10億の調達)が気になり、少し深堀りしてみたら、意外なこと(流通株式時価総額目標)に気づけました(予想が当たるかは知らない)。

もしかしたら絵に描いた餅の予想かもしれませんが、既にPBRは0.87倍、売上堅調かつ今期黒字はほぼ確定ではあるので、下値は限定的なのかなとは見ています。

3Qの決算発表が5月中旬にあり、同社は3Q単体の業績が落ちる傾向にあるため、3~4月に株価対策を一つ、株価が落ちないように5月の決算と同時に株価対策を一つ打ってくるかなとも想定しています。

現在200株しか保有していないため、4月初旬で株価が高くなってなければ、来月も30万円入金するので100株追加してみるかもしれません。

しかし、あくまでメインはビリングシステム、と言い切りたいところですが、投資先が1社だけだとブログネタも枯渇するので、多少は回していくことにします。「オキシ漬け」ならぬ、含み損の「塩漬け」にならないようにはしたいです(;^ω^)

目標エグジット株価は2,500~3,000円(時価総額25~30億)です。

ABOUT ME
投資くん
2021年10月の初期投資300万円。11月より毎月30万円を入金し、1,000万円になったところでストップ。グロース株中心に中長期投資を行いキャピタルゲインを狙います。