11月11日は主力のビリングシステムの第3四半期決算でした。個人的にはP/Lは微妙。B/Sはまあまあかなという印象です。
PTSを見る限り一時は1,100円台後半~1,200円台前半をうろうろすることになるやもしれません。
昨年度と比較すると売上12.3%増、営業利益も63%増、純利益は71.3%増と好調ではありますが、今期単体の第2Qと3Qを比較すると売上減、営業利益も減という結果でした。
第3Q単体の数字は売上7.24億円、営利35百万円は、昨年度、第2Qそれぞれと比較しても少しものたりなさがありますね。
第4四半期巻き返しの可能性
3Q決算短信には、決済端末関連システムの受託開発売上が、一部「第4四半期にずれ込む」とあり「当期中には概ね期初計画通りの売上を計上できる見込み」とあります。
同社の決済端末関連システム受託開発売上の年間目標は、スポット&ストック売上含めて6.1億円。
第2Qまでに2.54億円(進捗率41%)があり、3Q短信見ると、上記の通り、あまり売上がなかったような記載のため4Qは、同事業のスポット含めた売上があることを考えると、4Q売上で10億円弱くらいは目指せるかもしれないと思いました。
第3四半期決算短信発表と同時に自社株買い
3Q決算の〝やや不調〟を補うためか株価対策で自社株買い最大10万株、1億円の予算を投入してきました。過去にも同社は自社株買いの実績はあり、確かに買ってくるのかもしれません。
また、同社の売上80%以上は「定常売上」と呼ばれる先が読みやすい収益で構成されています。手元キャッシュは少なくても会社を回していける業態であるため、ここでの自社株買いはクレバーだなとは思いました。
B/Sは昨対で預り金が伸長
ビリングシステムの好不調を確認する数値の一つに「預り金」があります。
この預り金は税金や公共料金などの収納代行により、一時的に預かっている現金になるため、流動負債という位置づけになります。
この預り金の中から、いくぶんかの手数料を受領しています。
昨年3Qの預り金が64.7億円、今期3Qが102億円となっており37.3億円の増加となっています。
これは、どこかでビリングシステムのサービス利用者が増えていることを示し、同社の株を保有するかどうかのバロメーターになります。
ちなみに第2Qは自動車税など国税の納税があった関係か、預り金は第3Qの102億円よりも多い174億円ありました。
長いトレンドを追いかけるなら預り金推移は要チェックポイントと言えるかもしれません。
2021年10月の初期投資300万円。11月より毎月30万円を入金し、1,000万円になったところでストップ。グロース株中心に中長期投資を行いキャピタルゲインを狙います。